自然の恵み『心の絵画館』

今月の作品 2017年8月 / 絵・望月輝子 文・武藤昭子

〜純潔に心ふるえて〜(ユリ)

望月輝子さんが描かれたユリの花束は、涼やかな青のベールで被われているようで、暑さのやすらぎを感じる一枚ですね。
キリスト教では「ゆりの花」は聖母の象徴として描かれることが多く、花言葉も「清純」「純潔」などです。気品がある姿かたちや、芳香が特徴です。種類も豊富で、山百合、ササユリ、スカシ百合、 オニユリ、などは御存じの方も多いと思います。中でも際立っておおぶりで、香りが強く、女王としての威厳も備えているのがカサブランカです。イングリット・バーグマン主演の映画の題名として使われた「カサブランカ」でご存知の方も多いと思います。
ユリの花は、絵柄にしても美しいので、古くから主にヨーロッパの人々から愛されてきました。望月輝子さんの描かれた青く染まったユリの花は、青春の傷つきやすい乙女心をあらわしているように感じました。

2017年7月

〜誘惑と純情〜(クレマチスとホタルブクロ)

英国ではつる性植物の女王として位置づけられ、バラと共に親しまれているクレマチスはキンポウゲ科クレマチスス属で、原種は約300種が知られ、その中には、「テッセン」や「風車」の名で呼ばれているものが日本ではよく見かけます。クレマチスは現在では2000種をこえる交配品種が生まれ、一重咲き、八重咲き、チュウリップ咲き、ツリガネ型と多くのバリエーションが見られ、花の種類も多種多様です。剪定によって繰り返し咲く四季咲きもあり、愛好家も多い魅力的な花です。静岡県長泉町には「クレマチスの丘」と呼ばれる庭園があり、美術館や文学館も併設され、ここは、人気スポットになっていてクレマチス愛好家には欠かせません。クレマチスはキンポウゲ科に属しますが、同じキンポウゲ科にはアネモネ・クリスマスローズ・デルフィニューム・ラナンタラス・トリカブトなど毒性のあるものもあります。
美しさに魅かれて見とれているうちに、巻き付かれてしまわないように、望月輝子さんの描くキンポウゲ科の美しいクレマチスの傍には、ひっそりと白い可憐なホタルブクロが、添えられて描かれています。

2017年6月

〜辛抱強い愛情〜(紫陽花)

6月の梅雨の季節に入るとあちこちの庭に色彩々の紫陽花の花を見かけます。
日本古来の品種ヒメアジサイが多く、色は青色で、あじさい寺として有名な鎌倉の明月院から「明月院ブルー」とも呼ばれているそうです。今は紫陽花もガクアジサイや西洋紫陽花、ヤマアジサイなど種類も色も多種多様あって、千葉県の服部農園のあじさい屋敷には、約250種10.000株以上の紫陽花が色彩豊かに咲き競う様は壮観で見事だとか・・。紫陽花は6月の梅雨の時期に咲く花で雨の良く降るこの季節を楽しませてくれます。たっぷりと水を好む花なのです。水が不足するとすぐうなだれます。花言葉に「辛抱強い愛情」とありました。
「スモン病で長い間寝たきりだった母は、辛かっただろうに、笑顔を絶やさず、愛情豊かに周りの人を包み込み、お母様は「紫陽花の花のような人でしたね・・」と、紫陽花の花を描いて贈ってくださった在りし日の事を思い出しました。

2017年5月

〜たおやかに 華やいで〜(藤の花)

5月の初旬から中旬にかけて見頃を迎える藤の花は、何とあでやかで、しとやかなで、しかも高貴な紫色を身にまとう、華麗な花なのでしょう。
一輪一輪はごく小さなふっくらした花弁ですがそれが房となって、80メートル近くも垂れ下がって連なって咲く花姿は圧巻で人々の心を魅了します。
桜と共に日本を代表する花木の一つですが、外国からの観光客もこの季節に「藤の花」を見に訪れる人も多いようです。東日本では、あしかがフラワーパークが有名ですが、西日本では兵庫県にある『白豪寺』が絶景スポットになっています。また知る人ぞ知る福岡県にある『河内藤園』の藤棚の幻想的な美しさは、「世界の絶景10」にも入っているそうです。宣伝は一切しないそうですが、来年は是非見に行きたいものと、秘かに思ったことでした。

2017年4月

〜日本人のこころ〜(桜)

「日本を代表する花は何か?」と聞かれたら誰もが思い浮かべるのが、春は桜、秋は菊でしょうか。今年は開花が、例年より全国的に遅いようですが、4月になるとあちこちの公園や桜の名所は、お花見を楽しむ人々で賑わいます。桜といえば、「染井吉野」「枝垂れ桜」「山桜」そして、遅咲きの「八重桜」などが有名ですが、実際には200種類以上もあるようです。
ちなみに東京都は「ソメイヨシノ」が都花と指定され、京都府は「シダレザクラ」が府花になっているそうです。どの桜もそれぞれに美しく、人々の心をとらえて離しません。
いっぺんに暖かくなった“春”を謳歌するのが桜です。今まで枯れ木だった木にあっという間に花が咲き、あっという間に桜吹雪となり、あっという間に若葉が芽吹き、その潔よさが日本人のこころを捉えるのでしょうか。桜の花言葉は「精神の美」、とか「優美な女性」とか言われるようですが、今月の望月輝子さんの描く桜は、優しい笑みがこぼれるような、初々しい愛らしい女性の姿を連想します。私にも遠い遠い昔、こんな頃があったのかしら・・・???

2017年3月

〜春の香り〜(フリージア)

寒い冬をこえて春を告げるかのように、固い地面の中から黄色や白のフリージアが芽を出し一斉に咲き始めました。ふっくらとした丸みのある可憐な形と、きんもくせいのような甘い香りが人気の、春を告げる花の一つです。フリージアの原産は南アフリカ。18世紀後半デンマークの植物学者エクロンが発見し、親友のドイツ人医師フレーゼに献名してフリージアと名付けられたそうです。花言葉も友情とか無邪気とか親愛の情などがあります。原種は白か黄色ですが、今は品種改良してピンクや、紫、青も見かけます。日本には明治の後半オランダから球根を輸入したのが最初と言われています。
今月の望月輝子さんのフリージアは、バックが濃いピンク色で、早春のよろこびを沢山のフリージアたちが全身で表現しているかのようです。

2017年2月

〜春の予告〜(パンジー)

春を告げるかのように、寒さの中で黄色、白、紫、赤紫、青の濃淡色で、目を楽しませてくれるパンジーは、すみれ科の1年草。原産地はヨーロッパで、ポーランドの国花にもなっています。フランス語の「考える」を意味する「パンセ」が語源で、転じて「パンジー」になったとか。少し首をかしげて咲く姿から連想されたのでしょうか。花言葉は「思慮深い」「つつましい幸せ」「心の平和」などがあります。
今月のパンジーは、優しく謙虚で、それでいて心豊かな気持ちにさせてくれる望月輝子さんの水彩画の世界そのものだと思いました。

2017年1月

〜悲しみはきらめきに〜(ヒペリカム)

「ヒペリカム」という名前は知らなくても、緑の中に真っ赤な実をつけた可愛いこの花をご覧になった方は多いと思います。花言葉は「きらめき」「悲しみは続かない」とあります。その意味は、夏に咲く輝くような黄色の花の姿が見えなくなっても、そのあとに赤やピンクの愛らしい実をつけることに由来するようです。寒さにも強く、明るい未来に歩み始めることが出来るよ!とそんな元気をもらえそうな植物です。
望月輝子さんの描く「ヒペリカム」は、躍動的で歓びに溢れて描かれています。幸せな気持ちでいっぱいになりました。
開花時期は夏6月から8月。原産はヨーロッパの西部・南部。実は秋から初冬です。早速庭に植えてみましたら、赤い実を鳥が見つけて食べて行きました。きっと元気をもらって飛んで行ったのでしょう。

2016年12月

〜クリスマスと新年を祝って〜
(ポインセチアと胡蝶蘭)

2016年も早や12月を迎え、街はクリスマスの飾りつけで華やぐ頃となりました。クリスマスを飾る花の代表格は何といってもポインセチアですね。原産地はメキシコ。花言葉は「『私の心は燃えている』「清純」など。原産地のメキシコでは「聖夜」と呼ばれるそうです。ポインセチアの開花時期と色から「赤はキリストの純潔な血」を表し、降誕祭の行列に使われるようになったのが始まりと言われています。ポインセチアを国花とする国はマダガスカルです。
12月25日のクリスマスが終わると、街の飾りは一斉に新しい年を祝う準備に入ります。新年の装いにふさわしい気品と華やかさを持つ花の代表格は胡蝶蘭です。白い花弁が、蝶が舞うように見えることから、「幸運が飛び込んでくる」という花言葉がついています。国花としているのは、インドネシア。新しい年が皆様にとって幸運な年となりますように。

2016年11月

〜同窓会〜(晩秋の花々)

今月の望月輝子さんの水彩画を見て、高校時代の同窓会のようだ!とにぎやかで楽しかった古稀を迎えた記念の同窓会の日のことを思い出しました。
それぞれの顔に人生の年輪を物語りながら、話し始めると学生時代にすぐに戻って、思い出話ににぎやかな花が咲きます。「あの時のあなた、こうだったわね!」「あんなことあったよね」と満面の笑顔で話が弾み、最後に一同記念写真に納まります。背の高い人は後ろに、どっしりと年齢を重ねた人はすぐわかります。いつもリーダーだった人は、貫禄をかんじます。楚々として可愛らしかった人は、一回り小さくなった感じですが、今も変わらずに可愛らしく年を重ねておられました。

2016年10月

〜少女たちの歓び〜(コスモス)

今月の望月輝子さんの水彩画は、秋の花としてあちこちにみられる「コスモス」です。一般的にはピンク色の濃淡や白色が多く見られますが、最近では、黄色や、橙色、赤などはっきりと、自己主張した色も沢山出回るようになりました。そんなとりどりのコスモスを取り合わせて描いた水彩画からは、若い少女たちの希望と夢と元気さが溢れてくるようです。「コスモス」の語源はラテン語で「宇宙」を表す言葉だとか。少女たちの夢は、今や宇宙にまで届いて、無限の可能性を感じさせてくれます。10年後、20年後の世界は予想もつかないスピードで変化していくのを感じます。不可能と思えたことがどんどん可能になっている時代に私たちは生きているのですから・・・。花の名所としては、昭和記念公園の総面積20,000uの広大な敷地に総本数550万本の色とりどりのコスモスが咲き乱れている姿は圧巻とか。ぜひ見に行ってみたいですね。

2016年9月

〜萩〜(物思う秋に)

万葉集でもよく詠われた萩の花は、古くから日本人に愛され、秋の七草の一つにもなっています。枝は細く、小さな紅紫色や、白のふっくらはにかんだような小花を連ねている姿がいかにもはかなげで、愛らしく控えめな日本の女性の姿を連想させるからでしょうか。今にも折れてしまいそうにしなやかでいて、芯の強い萩の花は、古き時代の日本女性の理想像に重なるのかもしれません。東京では小石川植物園、六義園、浜離宮などで見られますが、鎌倉の海蔵寺,浄光明寺、浄智寺などのお寺にもひっそりと咲いていて、9月は萩の寺めぐりの旅も風情があっていいかもしれませんね。

2016年8月

〜夏の盛り〜(ひまわり)

暑中お見舞い申し上げます。今年も盛夏の頃を迎えました。夏の花と言えば、真っ先に思い浮かべるのがひまわりの花ですね。太陽に向かって真っすぐに背伸びしている黄色のひまわりの群生を、北海道で見たことがあります。真青な空を背景に、実に壮大な景色で感動したことが、今もまぶたに焼き付いています。初めてゴッホの「ひまわり」の絵を東京の美術館で見たときも、その絵筆のタッチの強烈さに立ちすくんでしまったことを思い出します。
望月輝子さんの描くひまわりは、逞しさの中に秘めた優しさや、包み込むような温かさ、涼やかな風の音までも、心に響いてくるようです。

2016年7月

〜真っ赤なほっぺ〜(さくらんぼ)

“真っ赤なほっぺ”を連想させる愛らしい真っ赤なさくらんぼ。子どもは誰でもこの果物が大好きです。6月から7月にかけて店先に並ぶさくらんぼはちょっと高価ですが、この時期にしか店先に出ないので、つい手に取って買ってしまいます。つやつやした姿は「赤い宝石」とか「初夏のルビー」とか呼ばれ、日本の山形産が7割を占め、品種は佐藤錦が一番人気のようです。
口に入れるとなんだか幸せがほっぺにいっぱい広がって、みんなの顔が、にこにこになる不思議な魔法のような果物です。初恋の味だという人もいます。愛らしくて、抱きしめたくなるような姿をしているからでしょう。少し甘酸っぱさがあるのも、初恋のときめきに似ているようですね。

2016年6月

〜雨に華やぐ〜(紫陽花)

梅雨の季節になると、家の庭先や公園などに見られる紫陽花の青い濃淡やピンク、白と、雨に映えて美しく、つい見とれてしまいます。今は色も形も多種多様になりましたね。紫陽花はとても水を好むので、雨の多いこの時期に咲くのでしょう。今月の望月輝子さんの水彩画は、水と光の中で紫陽花が瑞々しく輝いて見える作品です。私の母はスモン病に罹り12年間寝たきりでしたが、ふっくらと丸顔で、明るい笑顔を絶やさず、病人だということをつい忘れてしまうほどだったので、「遺稿集」の表紙には大輪の青い紫陽花を描いて頂きました。紫陽花を見ると、優しかった母のことを思い出します。鎌倉の明月院や箱根では、登山電車沿いに咲く紫陽花が目を楽しませてくれます。東京では「文京あじさいまつり」(6月11日〜19日)が開かれます。

2016年5月

〜王女様の気品〜(ばら)

5月はバラの季節です。その美しい花の姿は女王様の名にふさわしい気品と美しさを兼ね備えています。深紅の赤は「情熱」を。純白の白は「純潔」を。ピンクのばらは「幸福」を。それぞれに愛情や恋を表現するのにふさわしいバラの花言葉です。結婚式のお祝いに、プロポーズに、記念日の贈り物に世界中の人々から愛されているバラの花は、種類も豊富で、目で楽しみ、香りで楽しみ、絵画や工芸品のモチーフでも多く好まれ、古くから女性の憧れとなって愛され続けてきました。バラを愛する人は多いのですが、育てるのは意外に難しく、害虫駆除、剪定や、肥料を手間ひまかけてこそ、あの美しいバラを咲かせることが出来るようです。美しく育つためには何事も、惜しまぬ努力が欠かせないようですね。東京近郊では、神代植物公園,古河庭園、京成バラ園などが有名です。

2016年4月

〜歌声にのって〜(ちゅうりっぷ)

4月。胸ふくらませ、ピカピカのランドセルを背負って通学する小学1年生の入学のシーズン。 音楽の時間になると「咲いた!咲いた! チュウリップの花が,ならんだ、ならんだ、あか しろ きいろ・・♪♪ どの花見てもきれいだな・・・♪♪」と、1年生の教室からは元気な歌声が聞こえてきます。今月の望月輝子さんの水彩画「ちゅりっぷ」は、躍動感があって、明るく、元気いっぱいに歌う、子どもたちの姿のようですね。遠く懐かしい、それでいて誰もが幸せな気持ちになって子どもの頃を思い出すような、チュウリップの花です。国花としてはオランダが有名です。オランダの街並みを再現した、長崎のハウステンボスのチュウリップは、3月〜4月が見事です。

2016年3月

〜早春の輝き〜(菜の花・マーガレット)

「菜の花」と「マーガレット」をみると、長かった冬の季節から一辺に春が訪れた喜びに心が躍ります。一面の黄色で埋め尽くされた菜の花畑を見ると、思わずスキップしたくなるような、楽しい明るい気持ちがこみ上げてきますね。花言葉も「快活」「小さな幸せ」「元気いっぱい」など、はつらつとした言葉が並びます。一方、白いマーガレットの姿からは、楚々として、恥らう乙女たちの姿を連想します。「マーガレット」は、神話の女性・アルテミスに捧げる花であったことから、女性が求める最高の幸せとして、「真実の愛」という花言葉がついています。「好き?嫌い?好き?嫌い?・・・」とマーガレットの花びらをちぎっては捨て、恋占いをして遊んだ少女の頃を思い出しました。早春の季節は、少女たちのはじけるような輝きの季節でもあるようです。

2016年2月

〜耐え忍ぶ愛〜 (ツバキ)

2月を代表する花木の一つに椿があります。原産は日本・中国など東アジアのようですが、日本人は「桜」と共に「椿の花」を好む人が多いのは武士道に一脈通じ、散り際が潔く美しいからかもしれません。昔、福田平八郎画伯の「寒椿」と題する日本画を見ました。ふっくらと積もった雪の上に朱色の椿が一輪描かれていました。積もった雪が温かく感じられ、寒椿の赤が鮮明で実に印象的でした。白い椿は茶花として飾られ、小さな空間がたった一輪の寒椿に清められて身が引き締まった覚えがあります。「寒椿」は日本固有の種だそうで、日本人の感性にとても合っているように思います。陶器や着物の絵柄などさまざまなモチーフにもとりいれられています。花言葉も「謙遜」とか「控えめな愛」とかひっそりと咲いて、人知れずある日消えるように散っていく奥ゆかしい花ですね。

2016年1月

〜新年の喜び〜 (バラと南天)

新春おめでとうございます。バラと南天で、新しい年の初めの喜びを表現してくださったのは、望月輝子さんの作品です。毎月心躍る素敵な水彩画をご提供くださっている望月さんは、私の中学高校時代の同級生です。おとなしい方でしたが、内に秘めた情熱や感性、そして優しい誠実な人柄がそのまま画面にあふれてくるようで、いつも感動を覚えます。お正月によく飾られる南天は、ナンテンの音が難転・(難を転じる)や、成天が願望成就に通じ、縁起の良いことから飾られるようです。新しい年が、願いごとが成就し、又大難が小難で済むよき年でありますように―。

2015年12月

〜歓びのうた〜(シクラメン)

12月になると、花屋さんの店先には赤やピンクや白のシクラメンが溢れんばかりに咲き誇ります。冬の寒さを炎で包むような真っ赤なシクラメン、少女たちの歓声が聞こえてくるようなピンクのシクラメン、雪のような白いシクラメンは清らかな修道女の姿を連想します。冬を代表するシクラメンの花は地中海地方が原産とか。
花言葉は色によって違い、赤は「嫉妬」、ピンクは「はにかみ」、白は「清純」だそうです。皆様はどの色がお好みですか? 少し涼しいところに飾り、時々カーテン越しの朝の光をあて、表面が乾いたら水を上げ、咲いた花は抜いておくと次から次へと、長い間楽しめる鉢物です。(※暖房や日中の日の光に当てすぎると、枯れてしまったり、水をやりすぎても根腐れします。)

2015年11月

〜紅葉の里〜(もみじ)

晩秋の頃となりました。木々は赤色・橙色・黄色と羽(葉)衣を変化させ、人生の晩年を彩るかのように、豊かな色合いが目と心を楽しませてくれます。
都心の雑踏の中ではなかなか感じられない紅葉も山里を歩くと、思わずはっとするような鮮やかな赤色に出会うことがあります。日本は四季があるお陰で、それぞれの季節の景色が愉しめて、日本に生まれて良かった!と思います。紅葉の名所としては、何といっても京都。紅葉が早く始まるのは日光。関東では鎌倉のお寺巡りが人気です。東京・神宮外苑のイチョウ並木が黄色に色ずく頃は、足早に年の瀬が近づくのを感じます。

2015年10月

〜乙女たちの純愛〜(コスモス)

秋風に乙女たちがふっくらと愛らしい顔を染めて、楽しそうに、幸せそうに、ほほえんでいるようなコスモスの花束。コスモスは天高く真青な秋の空にとても良く似合います。コスモスはキク科の1年草で、原産はメキシコ。
また、ギリシャ語で「宇宙」とか「調和」といった意味合いがあり、日本では、「秋桜」(あきざくら)などとも呼ばれています。花言葉は色によって違い、白は「純潔」「優美」など。ピンクは「乙女の真心」「純愛」。黄色は「野生の美しさ」があるそうです。いろいろな色が優しく入り混じって、乙女たちが一緒に秋を楽しんでいる!そんな感じの華やいだ「コスモス」を描いた、今月の望月輝子さんの作品です。

2015年9月

〜秋の訪れ〜(キキョウとワレモコウ)

和の気品を感じさせる花の色や姿をもつキキョウは古くから秋を代表する花とされています。秋の七草は、万葉の時代から「女郎花」「尾花」(ススキのこと)「桔梗」「撫子」「藤袴」「葛」「萩」の花を七草と言うそうですが、春の七草は食するもの(七草粥など)なら、秋の七草は観賞するためのものだと知りました。なるほど秋の七草はそれぞれにそこはかとなく風情がありますね。ナデシコも、萩の花も、楚々として美しい花姿です。
昔むかし、十五夜の夜、我が家の長廊下にススキや女郎花、キキョウなどの花が活けられ、高台に白い小さなおまんじゅうが盛られ、その前に、母と兄と私の3人が並んで満月を観た幼い日のことが懐かしく思い出されました。 花言葉は「永遠の愛」「誠実」「清楚」など。原産は日本、中国。

2015年8月

〜涼風をはこんで〜(クレマチス)

酷暑の夏。涼やかに描かれた望月輝子さんの水彩画クレマチスに、思わず暑さを忘れて見入ってしまいました。クレマチスは、「鉄線」という花に似ています。調べてみましたら「鉄線」は中国が原産で花びらが6枚のもの。日本原産で花びらが8枚の「風車」と交配された園芸種の総称が「クレマチス」とされているそうです。6月から7月が見頃。日本では静岡県にあるクレマチスの丘が有名で、花の時期には沢山の愛好家で賑わうようです。
花言葉は「精神的な美しさ」「「高潔」「旅人の喜び」などがあります。青紫の濃淡色や、ひときわ清楚な白い花弁などが、さわやかな涼風をはこんでくれるようです。

2015年7月

〜涼やかに〜(紫陽花とひまわり)

6月の末から7月の初めは梅雨だから・・と思っていると、急に真夏の猛暑日となり身体の疲れをどっと感じてしまう時期ですね。身体にも気持ちにも季節の移り変わりをしっかり体感しながら、元気に夏を迎えたいものです。今月の望月輝子さんの水彩画は梅雨を代表する紫陽花と、夏を代表するひまわりの花が美しくコラボして涼風を運んでくれます。長く白い花瓶が爽やかさを表現して一服の清涼剤のように見えます。今年の夏は涼やかに過ごせたらいいですね。お元気で―。

2015年6月

〜雨に唄えば〜(アジサイ)

6月から7月の梅雨の時期に咲く花と言えば、紫陽花ですね。なぜ紫陽花は梅雨の時期に咲くのかご存知ですか?私は何年か前に、花火のような大輪の紫陽花があまりに見事だったのでつい鉢を買ってきてしまいました。でもあんなに素敵だったのに翌日の夕方には見るも哀れな姿でうなだれていました。“しまった!”と思った私はたっぷりの水をやりましたら、翌朝には元通りの生き生きした元気な姿を見せてくれました。それで分かったのです。紫陽花は水が好きな花なのだ!だから梅雨の時期に咲く花なのだと。昔むかし(?)「雨に唄えば」という映画を観ました。主演のジーン・ケリーは恋をして彼女からキスをしてもらい、折から激しく降ってきた雨の中、びしょぬれになりながら、持っていた傘も道行く人に渡して、歌いながら小おどりして歩きまわった名シーンを思い出しました。なんだか見ているだけで歌いたくなるような素敵な紫陽花を描いてくださったのは、もちろん望月輝子さんです。

2015年5月

〜5月の詩〜(バラとマーガレット)

5月の代名詞のように想い浮かぶ花は、何といってもあの美しいバラの花。花言葉「愛情と美の象徴」のバラは、その美しい姿やかぐわしい香りから、世界中の人々に愛されてきました。愛の告白に真っ赤なバラを100本捧げて・・と愛の詩にも歌われてきました。また絵画や食器・スカーフなどさまざまなモチーフに描かれたり、香水にもなって女性を魅了し続けています。東京では深大寺植物園や、旧古河庭園のバラなどが有名ですが、2年前1,500品種100万本のバラが咲いていると、長崎のハウステンボスのバラ祭の広告を見て、矢も盾もたまらず見に行ったことがあります。それはそれは見事で、ホテルの中までとりどりの薔薇で飾られて、かぐわしい香りとその美しさに圧倒されました。一本のバラにも愛の心を込められるバラの花は、まさに花の王女様のようですね。バラの花が大好きな私は5月が来るとそわそわとまたバラに会いに行きたくなるのです。

2015年4月

〜花明り〜(桜)

日本では花と言えば“桜”といわれるほど、日本人の心を離さない桜は春の代名詞にもなっています。この時期には「染井吉野」や、「枝垂桜」が満開になりますが、遅れて咲く「八重桜」も花びらがくっきりと明かりのように心浮き立たせてくれます。もっとも代表的な品種「ソメイヨシノ」は東京都の都花と指定され、「シダレザクラ」は京都府の府花になっていることをこの度知りました。桜と一口に言っても種類が多く200種類に及ぶとか・・。見どころとしては目黒川、六義園、上野恩賜公園、京都の疎水沿いや醍醐寺が有名です。ワシントンにも日本の友好のしるしとして贈られた桜並木が人々の目を楽しませています。つい先日まで枯れ木だった大木に花がパッと咲き、雨や風に舞ってあっという間に散ってゆくその潔ぎ良さが日本人の心情をとらえて沢山の歌にも歌われてきました。小学1年生の教科書の1ページ目が さいた さいた さくらが さいた と書かれてあった昔むかしを「花咲かじいさん」の昔ばなしとともに懐かしく思い出しました。

2015年3月

〜春を告げる歓び〜(スイセンとポピー)

画面一面に春を告げる歓びが溢れるこの絵の画材には、赤・黄色・オレンジのポピーと、根元をかざる小さな白の花びらのスイセンが取り合わせて活けられています。バックの黄色が引き立ち躍動感があります。水仙は春一番の優しい香りの花ですね。別名「雪中花」とも呼ばれ残雪の中から首を伸ばして春を告げるかのように咲く花だからでしょうか。花言葉は「愛に答えて」「自己愛」「神秘」などがあります。一方ポピーの花言葉には「感謝」「眠り」「いたわり」「陽気で優しい」「慰め」などがあります。花言葉の「慰め」はギリシャ神話で豊穣の神デメテルがこの花を摘んで自らの寂しさを慰めたことに由来しているそうです。又ポピーにはケシ属に属しアヘンを採集するケシと、園芸用にひなげしやアイスランドポピーと呼ばれているものなど150種もあるそうです。漢名では「虞美人草」などと呼ばれていますが、これは楚の武将項羽の後をおって自害したと言われる虞美人のお墓からこの花が咲いたという伝説に因むそうです。後の世の人がロマンチックに想像して言い伝えたのでしょうか?

2015年2月

〜早春の香り〜(紅梅)

春の訪れを告げる花として知られる梅の花は、平安の時代から日本人に愛されてきた代表的な花の一つです。中国から薬用としてわたってきた梅は、果樹としてその実は梅干しや梅酒としても知られ、今や無くてはならない日本の代表的健康食の一つになっています。花には良い香りがあり、葉に先立って枝の各節に紅色や白、赤、ピンクの花が咲き、観賞用としても多くの人々に愛されて来ました。万葉集には梅を読んだ歌が多いのですが、学問の神様と言われている菅原道真公が、京都から大宰府に左遷された時、庭の梅の木に別れを惜しみ「東風吹かば匂い起こせよ梅の花 主なしとて春を忘れそ」と詠んだ歌が今に残っています。花言葉は高潔な心・気品・忍耐などがあります。梅の名所としては水戸の偕楽園が有名ですが、大阪城公園や世田谷区の羽根木公園の梅も見事です。

2015年1月

〜慶びの日〜(アマリリス)

新しい年を迎えました。2015年が世界の人々にとって、日本にとって、ご家庭の皆様にとって、そして大切なあなたにとって慶びの多いよき年となりますように! 赤と白は慶びを表す色です。アマリリスは40から50センチの太くて強い茎をまっすぐにぐんぐん伸ばし、たおやかでほっそりした葉が寄り添うようにのびて、茎の上に色鮮やかな真っ赤や真っ白の花弁を開かせます。逞しく、内に秘めた強い意志を感じさせるアマリリスの学名はヒッペアストラムと言い、ギリシャ語で「騎士」という意味だそうです。花言葉は「誇り・とても美しい」など。アマリリスはギリシャ神話に登場する羊飼いの少女の名前から名づけられたようで、ひも解いてお読みになると興味が増すことでしょう。

2014年12月

〜クリスマスリースを飾って〜(ポインセチア)

今年もクリスマスツリーやリースが商店街のウインドーや、玄関に飾られてクリスマスの賑わいを感じる頃となりました。ポインセチアの花は別名クリスマスフラワーと呼ばれているように、特にクリスマスを象徴する花としてこのシーズンを彩ります。ポインセチアの花言葉は祝福・聖なる願い・私の心は燃えているなどがあります。名前の由来はポインセチアを発見した1820年当時のメキシコ駐在のポインセット米国公使の名前から来ているそうです。クリスマスはイエス・キリストの誕生を祝う日です。聖なる喜びの歌声が伝わってくるようですね。

2014年11月

〜秋風に思いを馳せて〜(ススキ)

今月の水彩画は、望月さんには珍しいススキの風景画です。夏の思い出を沢山込めて季節は秋から冬へと移り変わって行きます。人間も動物も生きとし生けるものすべてが過ぎ去って、やがて新しい命によみがえっていくのですね。群生している箱根仙石原のススキは有名ですが、戦場ヶ原だったこの地も今は新しく生まれ変わっているようです。ススキは秋の七草の一つにもなっています。十五夜のお月見にはススキを活け、白いお団子を盛って飾り、母や兄と一緒に夜空に映える満月を見ていた子どもの頃をふと懐かしく思い出しました。今はもう都会では縁側のある家も少なくなり、そのような風習もすたれてしまいました。でも満月もススキも変わることなく季節になると私たちに無言で語りかけているかのようです。

2014年10月

〜純真な乙女心〜(コスモス)

秋風の吹くころになると真っ青な空に、雲がまるで綿あめのようにふわふわと浮かんで見えることがあります。そんな秋の青空に似会うコスモスの群生を見ていると、何とも愛らしく純真な少女たちの姿を連想します。コスモスは綿あめのような空の雲を見て、食べてみたい!と必死に首を高くもち上げているうちに細長く伸びてしまったのでしょうか・・・・? 今月の望月輝子さんが描くコスモスの水彩画は、色調豊かで、コスモスの美しさが、はじける乙女たちの歓びや笑みのように、画面いっぱいに伝わってきます。1年草のコスモスは種を取っておき、翌年撒くと好きな色を咲かせることができます。野原に落ちた種は来年も沢山の美しい花を咲かせてくれることでしょう。

2014年9月

〜秋の訪れ〜(シュウメイギク)

秋に菊に似た小ぶりな明るい花を咲かせることから秋明菊と呼ばれているこの花は外国ではジャパニーズアネモネとも言われ、キク科ではなくアネモネと同じキンポウゲ科に属します。原産は中国。細い花の茎が50センチ近く伸び5枚の花びらの中心は黄緑色。 葉の部分は3枚一組の小葉からできています。秋風にかすかに揺れて立つ風情は楚々として、ほっそりとした着物姿の女性を連想させます。花言葉は切ない・忍耐・薄れゆく愛など。夏の名残のような花ですね。

2014年8月

〜ひとなつの恋〜(朝顔)

日本にはなじみの深い朝顔は今でこそ見かけることが少なくなりましたが,子どもの頃には路地裏の家々に色とりどりの朝顔が涼しげに咲いていました。毎日新しい花が咲いてつるが伸びて夏の暑い日差しを和らげてくれました。
風鈴の音、うちわ、かき氷、打ち水などと共に日本の夏の風物詩でした。望月輝子さんが描かれた水彩画の朝顔は、いかにも涼やかで心に涼風を運んでくれるようです。日本は文化生活が進みクーラーなどの普及と共にこうした伝統的な花もだんだんとすたれて今は朝顔を見る機会が少なくなりました。花言葉は「はかない恋」「短い愛」。ひと夏の短いはつ恋のような花ですね。ヒルガオ科のつる性の1年草で、咲き終えた種をとっておき、来年また咲かせることが出来ます。

2014年7月

〜涼やかに可憐に〜(すずらん)

望月輝子さんが描くすずらんの水彩画は、流れるような水色をバックにガラスのコップに活けられていていかにも涼しげです。そよ風にのってどこからか、かすかに鈴の音が聴こえてくるようです。すずらんの香りは、暑い夏を迎える7月にふさわしく爽やかな清涼感があります。釣鐘状の花を下向きに咲かせる花のかたちがなんとも可憐ですね。ヨーロッパでは「聖母の涙」とも呼ばれているそうです。ユリ科の多年草なので毎年同じところに増えて咲いていきます。白い小さな花を守るように寄り添って生えている緑の葉もまた頼もしい青年のようで、お似合いの若いほほえましいカップルのようですね。花言葉は純潔・純粋・繊細など。

2014年6月

〜乙女たちのダンス〜(カラー)

「乙女の清らかさ」「凛としたうつくしさ」「清浄」などの花言葉を持つカラーの清楚な美しさを躍動的に表現した望月輝子さんの描くカラーは、水辺でダンスを軽やかに踊っている若い乙女たちのようです。南アフリカ原産・球根性の多年草のカラーは別名海芋(かいう)とも呼ばれ、5月〜7月にかけて見られます。(6月24日の誕生花)。
ギリシャ語のカロス(美)が語源とされ、この花苞が白い修道女の襟(カラー)を連想することから名づけられたようです。花のように見えるのは苞の変化したもので、中心部の黄色い棒状の部分が花だそうです。調べているうちにいろいろな発見があってカラーを改めて興味深く眺めました。

2014年5月

〜凜として〜(花菖蒲)

花菖蒲は5月の端午の節句の祝い花として、鎧兜と一緒に飾られています。『尚武』(勝負)と音が同じだったことにより江戸時代の武士の間で栽培や新種改良が盛んになったようです。「いずれあやめかかきつばた」とどちらも甲乙つけがたい美しい人を形容する言葉にもあるように「あやめ」「かきつばた」「花菖蒲」は葉や花の形が似ていて、それぞれに美しく見分けがたいですね。生育地や葉や花の形に違いがあるようですが、一般的には湿地や池などに咲く花菖蒲やかきつばたをよく見受けます。色は濃い紫系や白。
水郷潮来のあやめ祭りは有名で毎年500種1000万本もの花菖蒲やかきつばたなどが次々に咲き競う様は見事です。様々に品種改良し発達してきた日本の伝統園芸植物として世界的にも誇れる花となったそうです。
望月輝子さんの描く花菖蒲も凜とした男の子達の頼もしい姿が連想されて、品種改良技術と併せて日本の未来に明るい希望を持ちながら思わず見入ってしまいました。

2014年4月

〜歓びにあふれて〜(桜草)

桜の開花に合わせるように、4月になると花屋の店先には鉢物の桜草が沢山並びます。ピンク色や白の小さな花びらが次々と咲き始めると、明るい春が来た歓びを感じます。桜草の原産は日本とのこと。よく見ると花びらの形が小菊に似ています。花言葉は「長続きする愛情」とか。外国人には日本女性は忍耐強く、着物姿がよく良く似合う、控えめで奥ゆかしくこの桜草のように愛らしい女性に見えるようです・・・。 花言葉の「長続きする愛情」は日本人の忍耐強さにも由来しているのではないでしょうか。さいたま市の「桜草公園」には全国でも珍しいサクラソウの群生がみられるようです。

2014年3月

〜春の歌声〜(スイートピーとフリージア)

雪解けが終わるとそこかしこに春の息吹が感じられます。
春は卒業のシーズン。
愛らしい少女たちが恥らいながら花束を受け取り、お世話になった先生には感謝の花束を贈る光景があちこちにみられます。新しい門出に期待を膨らませて華やぐ少女たちの歓声や歌声がハーモニーになって聴こえてくるようです。
スイートピーの花言葉は「ほのかな喜び」「門出」「優しい思い出」など。フリージアは「無邪気」「期待」「あこがれ」などがあります。やわらかな春風と共に色とりどりのスイートピーやフリージアが新しい春を告げて、花屋さんのウインドーから溢れてくるようです。

2014年2月

〜ふくいくたる香りとともに〜(梅)

早春を彩る梅の花は、桜と共にもっとも日本人に好まれている花木です。古来より好んで和歌や俳句、画題やモチーフに描かれてきました。望月輝子さんの描く梅の木からも早春の香りと歓びが伝わってくるようです。その馥郁(ふくいく)たる豊かな香りは春を待ち焦がれた日本人の心をとらえて離しません。各地の梅林は見頃になると花とその香りを楽しむ人々で賑わいます。水戸の偕楽園や熱海の梅林は特に有名ですが、紅梅・白梅の木は甘酸っぱい初恋の味のような風情で早春の訪れをつげるかのようです。原産は中国で花言葉は「高潔」「上品」「忍耐」など。冬の厳しさの中にしっかりと蕾をつけ、年輪を重ねるごとに沢山の花を咲かせます。樹齢200年300年を経た幹や枝ぶりは実に見事な芸術作品です。花の実は梅干しとして、いつの時代にも日本人から愛され食されてきました。梅の木は日本人の魂を無言で象徴している花木と言えるのではないでしょうか。

2014年1月

〜春を待つ歓び〜(バラとオンシジューム)

今月は“春を待つ歓び”の歓声が聴こえてくるような明るい光に包まれた薔薇とオンシジュームが描かれています。望月輝子さんの描く水彩画の世界です。愛と喜びと美を象徴するバラは花の女王様。棘があっても、虫が付きやすく育てるのに手間と時間が掛かっても、だれもが憧れるバラの庭。贈られて嬉しいバラの花束。飾って華やぐのがバラの花です。
大輪のバラと組み合わせて、一段と引き立てているのは黄色のオンシジュームです。西インド諸島や南アメリカの熱帯地域が原産の多年草の蘭の一種のようですが、東南アジアの国によく見かけます。細い花茎を伸ばし、黄色い可愛い小花が一本の茎に沢山ついています。スカートを揺らしながら少女たちが軽やかに踊っている姿を連想させます。
新しい年を迎え、皆様の上に幸せがいっぱい届きますように。

2013年12月

〜幸せの訪れ〜(胡蝶蘭とシクラメン)

今年もクリスマスを迎える頃となりました。クリスマスはイエスキリストの誕生をお祝いする日です。12月になると世界中はクリスマスの飾りやイルミネーションで賑わいます。今月の望月輝子さんの水彩画は気品高い花の王様・「胡蝶蘭」とクリスマスを彩る赤い「ポインセチア」。そして3本のローソクはイエスキリストの誕生を祝うために駆けつけた3人の博士たちの希望の灯を連想させます。胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」「変わらぬ愛」。そしてポインセチアは「恥ずかしがり屋」「はにかみ」など。クリスマスは世界中の人々に喜びの訪れを告げるお祝いの日でもあるのです。

2013年11月

〜惜しむ秋〜(サンシュユ)

秋を惜しむかのように色づいて葉が散り始める頃、艶のある小さな赤い実が沢山実っている木があります。この木がサンシュユ(秋は赤珊瑚ともいわれる)という名の木です。滋養強壮や疲労回復・冷え性や不眠症などによいと、江戸時代に朝鮮半島から種が持ち込まれ、小石川公園と駒場薬園に植えられたのが始まりだそうです。サンシュユの木は早春のまだ葉が出る前に、春の歓びを知らせるかのように鮮やかな黄金色の小さな花をいっぱい咲かせます。(そのため春は春黄金花とも呼ばれるそうです)。
早春は黄色い花で、夏は沢山の緑色の青葉で、秋は黄色や橙色に紅葉して、深秋には真っ赤な実になって目を楽しませてくれます。そして最後にはその実で、私たちの健康を守る薬用となってくれるのです。そんなサンシュユの木に、「サンキュウ!」と声をかけたくなりました。

2013年10月

〜秋の歓び〜(キキョウとワレモコウ)

白、青、紫色のキキョウ(桔梗)とワレモコウ(吾亦紅)を花瓶に活け、水彩画で描いた今月の心の絵画館。思わず引き込まれてしまうような美しさです。桔梗の花言葉は「優しい愛情・清楚・気品」など。そのことばがぴったりな清楚で気品のある花で、床の間や茶室など和の空間によく似合います。原産地は日本や朝鮮半島とのこと。そして「吾亦紅」は、秋の高原に見かける赤茶色の丸い花穂。りんどうやススキ・黄色のおみなえしなど、秋の花と一緒に活けるととても引き立つ花材です。それぞれが引き立てあって秋の歓びを歌っているようです。

2013年9月

〜明日に希望を抱いて〜(ダリア)

ダリアの花は夏から秋にかけて開花し、多種多様で原色に近いはっきりした色合いのものが多く、幾重にも重なる花弁が特徴です。原産地はメキシコの高原とあって、日本では東北や北海道の高冷地の方が色鮮やかに咲きます。花言葉は華麗・威厳などですが、中に移り気・不安定などの花言葉もあって、なぜ?と調べてみましたら、ダリアの花がフランス革命後の不安定な情勢の中で流行したことがあるためと判りました。望月輝子さんの描くダリアの花も明るい希望の光を求めて、たくましく生きる人々の姿を連想させます。

2013年8月

〜風そよぐ夏〜(ひまわり)

夏を代表する花と言えば、誰でもが真っ先に思い描くのは“ひまわり”ではないでしょうか!ひまわりは暑い夏が大好きで太陽に向かって黄色の花を次々に元気に咲かせてくれます。私は以前、誘われて北海道を旅したことがあります。蝦夷富士をバックに天高く真青な空の中に一面のひまわりが咲いている景色は今もまぶたに浮かぶほどの感動的な情景でした。ひまわりは夏の照り付けるぎらぎらした太陽を連想しますが、高原に咲くひまわりは風にそよいで涼しげです。望月輝子さんの描くひまわりが、ひと時の涼風を運んでくれますように。向日葵の花言葉は憧れ・熱愛・情熱などです。キク科の一年草で、原産地は北アメリカ。沢山の種が地に落ちて、翌年も夏が来ると沢山の花が咲き乱れるのです。

2013年7月

〜緑の風にのって〜(ムクゲ)

夏を優しく彩ってくれるムクゲ(木槿)の花は、アオイ科芙蓉に属する種類ですが芙蓉より花弁は小ぶりで、沢山の蕾を次々に咲かせて夏の暑さを和らげてくれます。朝顔と同じように朝咲いて夕べにはしぼんで落ち、翌朝には別の蕾が次々と開いています。ピンクや白の花びらの中心は紅の色。花言葉は柔和、デリケートな美、信念、生真面目など。薄くはかなげな花びらの中に芯(信念)をしっかり持って咲いているこのムクゲは夏生まれの私の大好きな花です。今回望月輝子さんが特別に描いてくださった水彩画は緑の高原の爽やかな風を運んでくれているようです。

2013年6月

〜花のシンフォニー〜(紫陽花)

今年も早や梅雨の季節を迎えました。
梅雨時には、紫陽花があちこちの公園や庭先に見かけます。
ガラスのコップに活けられた色とりどりの紫陽花を描かれた今月の望月輝子さんの水彩画は透明感と軽やかさが際立っています。
昨年、星のような形をした珍しいピンクの紫陽花の鉢植えを買ってきました。たった1日水やりを忘れましたら、首がうなだれて元気がなくなってしまいました。慌てて水をたっぷりあげると、又生き生きと咲いてくれました。花言葉に「ひたむきな愛」とか「あなたは冷たい」などとありましたが、水やりを忘れた日の私を冷たいと思ったかもしれません。紫陽花は水を好む植物なので雨の多い6月から7月の初めに咲くのでしょう。今年は地面に植え替えておきましたら元気に咲き始めています。

2013年5月

〜ばらに恋して〜(バラ)

バラは花の女王さま。5月の中頃から6月上旬にかけて世界中でバラの花が咲き競い、目を楽しませてくれます。バラの愛好家はこの季節のために1年の歳月をかけて、剪定・肥料・害虫駆除・水やりと手間暇かけて育てるそうです。その分見事な花を咲かせてくれるのがバラだとか・・・。
バラは香りもかぐわしく、品種も多種多様にあります。花言葉は「愛」「美」「私はあなたを愛する」など。花言葉やその美しさに男性からのプロポーズに、また結婚式・誕生日・演奏会などのお祝いなどにもよく贈られますね。
今月のバラの作品からは、5月のそよ風にのって、かぐわしい香りと共に麗しい音楽が聴こえてくるような作品です。

2013年4月

〜夢見る思い〜(カラー・ラークスパー)

“夢見る思い”と題した今月の望月輝子さんの水彩画は、白い「カラー」と、淡いピンクと白の「ラークスパー」をモチーフにした、新しい門出の喜びが溢れるように描かれた作品です。4月は桜の開花と共にとりどりに美しい花が競演し、青春の喜びを謳歌するような華やぎの月ですね。卒業式・入学式・結婚式も多く、それぞれの希望を胸に、飛び立っていく祝いの月でもあります。カラーの花言葉は「素敵な美しさ」「清浄」「乙女のしとやかさ」など。また、ラークスパーは、和名を「千鳥草」とか「飛燕草」とも言います。ラークはひばりという意味もありラークスパーの花言葉は「陽気」とか「軽やかさ」などです。若い乙女たちの軽やかで楽しそうな笑い声がひばりの声の様に澄み切った空に響き渡ってくるようです。  

2013年3月

〜春のおとずれ〜(パンジー)

花瓶に活けたきれいなパンジーを見上げている子猫とのコントランスがなんとも愛らしい今月の水彩画です。色彩のハーモニーも春の訪れの幸せを感じさせてくれますね。パンジーの伝説には、キューピットが登場します。背中に翼を付け、手に弓を持っている男の子の天使の姿で描かれていることが多く、男女の心を射止める役目で描かれています。そのキューピットの矢が外れて純白のスミレに当たり、その傷ではじけて3色のスミレが生まれたと一説にあります。花言葉は「私を思ってください」とか「純愛」とか。バレンタインデーの花でもあるそうです。

2013年2月

〜ひたむきな愛〜(ツバキ)

椿の花は冬の寒さの中でもひたむきに咲き、ぽとんと川面に落ちても、波を乗り越えて流れていきます。散り際まできれいな花です。花言葉は謙譲・困難に打ち勝つなど。昔「五弁の椿」という岩下志麻主演の映画を観ました。父の仇を五人殺すのですが、あとに赤い椿の花を必ず一輪遺していくのです。望月さんの今月の椿を見て、あの時の映画の場面が思い出されました。

2013年1月

〜希望の春に〜(スイセン)

新春おめでとうございます。
”希望の春に”と題した望月輝子さんの1月の絵画館は水仙です。冬の厳しい寒さに準備され、春の訪れと共に咲くこの花は海外では希望の象徴とされています。
「スイセン」の花言葉は「うぬぼれ」とか「自己愛」とか・・・。
こんなに可憐で芳しい香りの花が何故?と思ってしまいます。
この花の由来は、ギリシャ神話の中に出てくる美少年ナルキッソスの化身とか。ナルキッソスは自分の美しさと、自己愛ゆえに水辺に映った自分の姿に恋をしてしまします。そしてその恋が叶わぬゆえに憔悴して死んでしまい、その姿は水辺で、あたかも自分の姿を覗きこむように咲くスイセンに生まれ変わったという神話から来ているそうです。
新しい年が皆さまにとって、希望の年になりますように。

2012年12月

〜聖夜〜(ポインセチア)

クリスマスの時期を彩る赤やピンク色のポインセチアの花は、花言葉も聖なる願い・祝福だそうです。真っ赤なポインセチアの花に添えて灯る数本のろうそくの光が「聖夜」という題にピッタリな望月輝子さんの構図ですね。ともすると慌ただしく過ぎ去ってゆく暮れの時期に、赤やピンク色のポインセチアは心を和ませ、ときめかせてくれます。薄く小さな緑色の葉と、花びらではなく葉の形をした包茎が赤く染まるのだそうです。

2012年11月

〜里の秋〜(モミジ)

11月の声を聞くと、外は急に寒くなり山々はいっせいに紅葉して赤く染まります。
とくに「もみじの木」の葉の赤色は鮮やかです。この季節になると紅葉の一番見頃な時期と場所が紹介され、「紅葉狩り」を楽しむ人が多くなります。「里の秋」と題した今月の望月さんの水彩画は紅葉に染まる山里の道を心ときめかせて歩いた作者の感動が伝わってくるような作品です。

2012年10月

〜乙女ごころ〜(コスモス)

コスモスは「秋桜」ともいいます。10月になると秋を告げるかのようにピンク色の濃淡や白色のコスモスが沢山咲き始めます。そよぐ秋風に首を少しかしげながら咲いている姿は、天高く雲の浮かぶ秋の青空によく似合います。この季節ならではの美しい風景です。コスモスの語源はギリシャ語の「秩序」という意味の「cosmos」に由来します。このことから星が秩序正しく輝いている宇宙を「cosmos」と呼ぶようになったそうです。広大な宇宙に向かって精一杯両手を開いて手を振るっている愛らしい乙女たちにもみえますね。花言葉は「乙女の純潔」・「真心」

2012年9月

〜情熱をかたむけて〜(ノーゼンカズラ)

「ノーゼンカズラ」は6月の初めころから沢山の蕾を付け始め7月初めから9月まで次々と橙色の(赤色もあります)花 を咲かせる夏の花です。ツタ科の植物で、樹木や壁など他物に付着して枝を伸ばしていき、樹勢は非常に強く寿命も長く400年位の大木もあるようです。平安時代に中国から渡来したと記されています。原産は中国・南米など。
花の形がラッパに似ているところから英語では「トランペット・フラワー」とも呼ばれています。
夏の夕方近所を散歩をしていると、散歩道の家の壁にいつも新しい花を元気に咲かせていて、思わず立ち止まって眺めてしまいます。強烈な印象をもつ忘れ難い夏の花です。花言葉は「華ある人生」。

2012年8月

〜夏の日の思い出〜(ひまわり)

夏を象徴する「ひまわり」の花が炎天下、太陽に向かっていっせいに咲き競っている様子はとてもインパクトがあります。私も北海道に旅した夏に、広大な「ひまわり」畑を見て感動した覚えがあります。うしろには蝦夷富士が見えて一枚の絵になる風景でした。ひまわりの絵と言ってだれもが思い浮かべるのがゴッホの「ひまわり」です。複製画を見ているときは何も感動しなかったのに、何年か前、上野の美術館で本物の「ひまわり」を見たとき、絵から、ゴッホの息遣いと躍動が溢れ出るタッチに圧倒され、感動のあまりしばし絵の前に釘づけになったことをことを思い出します。それ以来ゴッホは大好きな画家になりました。花言葉は「あこがれ」「崇拝」「熱愛」など。

2012年7月

〜高原の貴婦人〜(カサブランカ)

清楚で純潔の象徴と言える百合の花のイメージと比較すると、同じ百合の仲間でありながら、大輪で香りも強く、威厳溢れた容姿で圧倒するのがこのカサブランカの花です。
花言葉も「雄大な愛」「威厳」「高貴」と記されています。まさに高原の貴婦人の表現にふさわしい花です。「カサブランカ」は、まだモノクロの映画が主流の頃、イングリッド・バーグマンとハンフリー・ボガートが主演でアカデミー賞作品賞他を得て有名な作品です。
映画の題名で有名なカサブランカは、戦前仏領でモロッコの都の名前「カサブランカ」からのものですが、この高貴な大輪の花は映画の主人公を演じた大女優イングリッド・バーグマンをイメージして名づけられたものではないかとも思います。まさに大女優に相応しい、薫り高く忘れがたい名作の花の名前です。

2012年6月

〜虹のハーモニー〜(あじさい)

梅雨の時期に人々の目を楽しませてくれる代表的な花が、紫陽花です。日本・アジアが原産のようですが、品種改良が進んで、年々さまざまな珍しい姿・形や色どりからハーモニーの美しさが楽しめるようになりました。主流は何といっても青紫色ですが、これは土壌によって、色が変わるようです。土の酸性が強いものは青みがかり、アルカリ性が強いと赤みが強くなるようです。
花言葉は「移り気」・「辛抱強い愛情」・「ひたむきな愛」・中には「あなたは冷たい」なんて言うのもありました。雨に打たれても生き生きと咲いている紫陽花には、沈みがちになる雨の日を楽しませてくれる辛抱強いひたむきな愛情を感じます。

2012年5月

〜星のハーモニー〜(ミモザ)

春の訪れを謳歌して喜びの声が聞こえるようなミモザの花は、3月4月の頃に華やいで咲きます。フランスではこの花の最盛期には「ミモザ祭り」が行われ、ミモザの花束を投げ合って春の訪れを祝するそうです。左の望月輝子さんの水彩画は、画面から喜びがあふれて飛び出してくるようです。色づかいの美しさに心奪われる作品ですね。
花言葉は「優雅」「友情」など。

2012年4月

〜春風に乗って〜(桜)

日本を代表する花と言えば、何といっても桜の花ではないでしょうか。俳句の季語でも花と言えば、桜を表します。2月から6月まで、桜は日本列島に春を告げるかのように次々と開花していきます。伊豆の河津桜の花だよりは2月に始まります。まるで枯れ木に花を咲かせようの「花咲爺さん」にあるように、枯れ木だった大木があっという間に花盛り。春は桜の開花と共にあたたかくなり、幸せな気持ちを運んできてくれます。日本人の誰もが好きな花の代表的なものです。見事に咲いて散り際も美しいところから日本人の大和魂に通じるものがあるからでしょう。種類も豊富で、「山桜」「ソメイヨシノ」「八重桜」「しだれ桜」が有名で花言葉もそれぞれですが、「精神の美しさ」「純潔」「あなたに微笑む」などがあります。

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